ひょんなことからケロロにハマってはや幾月。コミックの13巻が待ち遠しい今、ケロロと聞けば財布が緩むとばかりにケロロ投資が続いている私。”ケロロソング全部入り”、”ほぼ全部入り”に”ケロロダンシング”まで買い揃え、ヘビロテで聴き入る毎日。ガシャポン見つけりゃ100円玉途切れるまで投入、4コマコミックの果てからケロロランドまで・・・そしてケロプラ。もっとすごいハマリっぷりの方からすれば「その程度?」と思われる程度のハマリ具合であろうが、かつてない上昇カーブを描いて私のケロロ熱は上がるばかりであった。
「あった」つーぐらいであるからして過去形。何が私のケロ熱を奪うのか?
これ以上ないと言わんばかりのガルル小隊襲撃編から観出したアニメ版ケロロ。まるでTNG:The Best Of Both Worldと見紛うばかりの展開。原作本を敢えて読まずに挑んで大正解の傑作3部作であった。中身の濃さもさることながら、オープニング・君にジュースを買ってあげる〜 のナンセンス加減。エンディングもいい。ガルル小隊撤退後のほのぼの。第3シーズンに期待すなというほうが無理である。ほっと胸をなでおろした私も、安心してコミック11巻の封を切り、原作のテイストを損なうことなくしかしアニメ版なりの違いなどに唸り、第3シーズン開幕をワクワクして待った。1週間が待ち遠しかった。ホント待ち遠しかった。今度のオープニングの超ケロロぶりにも更なる期待を寄せた。寄せた気持ちを・・・思い切り落とされた(ガーンと)。それらをつらつらと考えてみた。
オープニング曲
なんだかバブル期によく聞いたメロディで始まる「晴れる道」とやら。”小室みたいな曲だ” と思ったらホントに小室だった(笑) セルフパロディっつーやつか?と勘繰ってみたが、なんだか小室氏の直球ストレート決め球なような気がする。おいおいおい小室さんよ、
ケロロソング聞いたことあるの?つーか一度でも原作本なりアニメ本編なり観たの?と聞きたくなった。ダンスマンの足元にも及ばないではないか。どういうコネクションか知らぬが、なんだかいわゆるひとつの業界内の力関係とかそんな怪しげな単語がちらついてしまう。曲にあわせたオープニング映像もどこかハジケ度が足りず、なんだかおっかなびっくりだ。なんだこれは・・・何度見返してもつまらない。どうしちゃったの? 「ケロっとマーチ」100万回聞いて出直して来いですー。
本編
ガルル小隊編がかなりの密度だったことから、しばらくのほほんとまったりしたエピソードが続くであろうことは予想していた。TNGで言えばFamilyである。そこまで凝ってくれたらサイコーであるが、なんとなくまったりと何週か続き、4コマパロディ観てるような錯覚に陥る。まぁ別にいいけど、侵略期限タイマーなぞ出てきて、半年後の期日到来をきっちりきっちりカウントダウンしたりしているが、淡々と薄いエピソードが続く。5/5オンエア分も、子供の日にちなんでタママのエピ。そしてタイトルバレ激しい西澤ももっちと冬樹のショートコント(夢オチかとハラハラしたが、タイトル通りのオチってのもある意味視聴者のウラを掻いてる・・・か?)。
ごめん、あんまり面白くないよ(泣) 原作のつかないオリジナルストーリーは、私が見始めた頃からそうなのか、はたまた開始当初からそうなのか定かでない私だが、吉崎氏の紡ぎだす原作世界をなんとなーく同人風味にパロった感じ。それが第3シーズン以降のイメージだ。そこそこ面白い。しかし何かひとつスパイスが足りないのだ。
エンディング
これが唯一、今回ケロテイストを辛うじて残してるかな、と思わす「勝利の花びら」。ひたすら走りつづけるケロロ小隊。走る走る、ひたむきなまでに。”モタ・モタ・モタ” のときのクルルの膝と腕の角度がそれらを後押しする。そして再び走るケロロ小隊。クルルまでもが一生懸命走る。曲も合ってる。エンディングが救い。
とまぁうだうだ文句たれてしまった。しかしこれも好きだから、期待してるからこそということでお許しいただきたい。期待しすぎてるのかもだが、なんとかがんばってほしい>アニメ版スタッフ殿。応援しておりまする。