終わりましたねぇ。無理やりって感じだけど。
とりあえず世界の終末感を盛り上げようという気概はあったようで、ダークローチをうじゃうじゃ合成してみたり、お決まりのニュース映像など入れてみたり。いっそのことエッフェル塔に群がるダークローチとか、自由の女神をかじりたおすダークローチとか入れ込んでみたらよかったのに(嘘です)。でもまぁ人類滅亡の危機なんだよ!大変なんだよ!と言いたい気持ちは伝わってきたと思いますわ。
しかし、今更登場の烏丸所長に
すんでのところを救われていた橘っていうのにも、もう言葉も浮かばない。烏丸所長は漁船にでも乗って密入国して、漂流していた橘さんを偶然助けてくれたとでもいうのだろうか。長いことチベットに行ってた割に手土産(新アイテムとか、ジョーカー封印の手立てとか)もないってどうなの?こんな事態になってるさなかにただ帰ってきて虎太郎ん家でちんまり座ってテレビみてる場合か?と言いたくなるってことは、私は結構ブレイドをちゃんと見ている証であろう。そう、
先週より今週はまだマシな感じがしているのだ。
淡々としているのは相変わらずだったが、とりあえず”終わらせなければいかん”という命題があったため、なんかまとまりのある感じがでているのかなぁと思ってみていた。いたずらにライダー同士がやりあったりせず、始と剣崎くんの一騎打ちに集約。しかしジョーカーにしろワイルドカリスにしろ、ブレイドとしょっちゅう小競り合いをしていた印象が強く、最終決戦という感じには見えないのはどうにもならん。緊張感のないシーンがだらだらと続いた。このだらだらを見せられるのもこれが最後かー、と思ったらジーンときた(嘘です)。あちこちに散りばめられた劇場版とリンクしてるようでしていない小ネタの数々も、とっ散らかったままだけどよしとしよう。だってブレイドだから。
「アンデッドはすべて封印した。お前が最後だ、ジョーカー」
「おれたちは…戦うことでしかわかりあえない」
無理やり言わされてますね君たち。でもいいですいいです。だってブレイドだから。
剣崎くん自らアンデッドとなり、バトルファイトを永遠に封印するというオチはいつごろ決まったのだろうか。キングフォームの危険性を示唆したあたり?なぜこんなにも剣崎くんの融合係数が高いのか全然説明がなかったのだが、これも運命ってことでいいでしょう。だってブレイドだし。最後まで何を考えているのかわからなかった剣崎くんなれど、最終回でこうした退場の仕方をしたことによってちょっとは彼に対しての印象が変わったのは確かである。戦う動機も、始を信じる根拠も私にはさっぱりわからなかったが、結果だけは出した。ちゃんと最終回として終われたのだ。これだけで御の字だ。剣崎くんありがとう。君のこと全然好きになれなかったし、いなくてもいいんじゃないの?って何回も思ったけど。ここにきてようやく剣崎くんも悪くないなと思えた。とりあえず孤門くんには勝ってるよ剣崎くん。