今週は姫矢サイドに重点が置かれて、鬱展開から逃れることができた。セラという少女の死だって十分鬱になりうるものなのだが、姫矢くんが
「過去は変えられないが、未来は変えられるかもしれない」ととらえて前を向こうとしていることで見ているこちら側も救われるのである。ネクサスの場合、姫矢くんの方に焦点が当たるといいお話になるような。確かにありきたりかもしれないが、きちんと繋がっていっている。孤門くんはもう田舎に帰してあげたらどうか?携帯から電話してた、どこ訛りかしらんが九州っぽい感じの実家のお母さんも、待っておられるようだし。
民間人である姫矢くんが、ウルトラの光と出会ったが故戦うことになっても、自分の心に迷いがあるような状態で戦ってはいないのに引き換え、孤門くんはまだ悲しみを乗り越えていない渦中の人である。なのになぜああも易々と任務復帰させたりするのか?そんなに人材不足なのかTLTは。私が隊長なら、孤門くんにしかできない任務がないのであれば一旦メンバーから外すと思う。上からなんと言われようと、孤門くんが通常の任務につけないような可能性が少しでもあるなら、チーム全体に危機が及ぶことを理解してもらわねばならないのが隊長ではないのか。実際ネズミビーストを前にして攻撃をためらって、アナリストの彼ともども殺されそうになったではないの。なんでこうも隊長の描写が単なる中間管理職然としてしまうのか。もっとかっこいい隊長にしてくれ頼むから。
そして
「憎しみを力にかえて、今度こそとどめを刺すのよッ」の凪はまたまた孤門くんをぶちのめす。なぜ撃たなかったのかキーキーわめいていたが、あの場面で孤門くんが撃てなくなるのは予想の範疇だろう。起こるであろう事態が案の定予想どおりとなったのだから、恨むべきはそれを予測しなかった凪自身の浅はかさであり、呆けた孤門くんに当り散らすのはお門違いも甚だしいのだが。副長としてそんなことは考えなかったのだろうか。私怨萌え萌えでそれどころではなかったのだろうな。これまた私が隊長なら、私怨により判断能力低下として副長の任から外すところだ・・・今気付いたことであるが、以前の自分はウルトラを見ながら
もし自分が隊長ならなんて考えをもったことはなかった。かといって
もし私がアンヌならなんて大それたことは考えたりはしなかったが、それでも隊長=自分より目上の人物という意識でかつては見ていたはずなのに、いつのまにか隊長=同世代(もしくは年下)という年代になってしまっているわけだ。嬉しいやら寂しいやら。
それはさておき、ネズミビースト相手に地上戦に持ち込む作戦はイラストレーターの指示かもしれないのでなんとも言えないが、茫然自失の孤門に対し具体的指示(このまま待機しろとか、戦線離脱せよとか)も与えぬままビーストを追跡する隊長ら。まるで
用がなくなったからはけまーすとばかり走り去っていくあたり、こんなチームってありかよ感益々。これこそ悪夢だ。指揮能力のない上司に私事を持ち出すヒステリックなお局にやる気なさげな元東京都職員あがりの青年と・・・私が詩織隊員なら(えぇっ!?)とっくにやめちゃうところだ。武装地帯にデジカメ持参(ニコ爺である家人曰く、あり得ないことらしい)の姫矢くんは許せても、ナイトレーダーとTLTのぐずぐずはちょっと目に余る。孤門くん、田舎帰ったら?