なんだかまとまりのない内容であった。もう感想を書く気力も失せてきつつあるが、とりあえずつらつらと考えてみる。
まずは、根来にああも簡単に孤門くんを拉致されて尚、タクシーをぬるい走りで追いかけるMPのおまぬけぶり。
おい待てッとか言ってるだけで真剣に追っかけてない。暑いさなかに黒いスーツなぞ着せられて、さぞだるいんだろうなぁとか、そういうのを感じとってしまうとお話の展開に集中できやしない。
作田さんから聞いた話(孤門という名の青年が尋ねてきたこと)だけで、どうしてあの場に根来が駆けつけることができたのか全然わからない。やけっぱちモードになる前の孤門くんが、そうやすやすと自分がTLT所属だとか言うわけもなく、強いて名乗るなら都職員とかレスキュー隊員とかだろうに。”記憶を消してもらいたかった”孤門くんをなぐり倒してお説教をたれるところもあまりに唐突。根来ってそんなに正義感に燃えてる人だったっけ?おいしいネタをもってそうな後輩にたかろうとする腐れジャーナリストっぽいイメージだったのだが。
それにしても姫矢くんは走るのが下手である。ネクサスはせいぜいメタフィールド内を小走りするくらいだが、腕の振りなどは大きく足も上がっている。しかし姫矢君は肩が上がりすぎてて胸が反ってしまってイマイチかっこよくない。ただ走るだけでなく、かっこよく見えるよう走ることがいかに難しいか姫矢くんを見ているとよくわかる。
小競り合いをしていた溝呂木はどこかに消え、ようやっとねずみビースト退治にかかるネクサス。ねずみビーストの弱点がクチであることを隊長から聞いた孤門くんはいいとして、暴れまわってる姫矢くんまでその話を聞いていたかのごとく孤門くんの前にビーストのクチを広げてあげちゃうのってどうでしょう?あんだけドタバタしてるってのに。
姫矢イヤーは地獄耳 うなずきあったりしなかっただけでもよしとしないといかんのはわかっちゃいるし、重箱の隅をつついてるような気がするのも確かだが。でもねずみビーストを倒すことにより、闇に飲み込まれそうになっていた孤門くんが踏みとどまって、ようやく姫矢くんの言っていたことを理解するというオチに着地したいあまり、無理やり持っていくところがどうもねぇ・・・萎えるのだ。
ガンバルクイナくんのご威光とはいえ、あんだけ執拗な溝呂木が追いかけてこないのもなんだかへんだし、孤門くんを信じると言い切る隊長から手渡したランチャーでビーストを見事仕留めるというオチのために無理やりなシチュエーションてんこもり。むしろガンバルクイナくんの光でビーストまで倒されちゃってもよかったんじゃないだろうか。リコの魂がジャスティパワーとなって孤門くんを守るってことで。
溝呂木も何がしたいんだか。闇に負けたのは自分だけじゃないと思い込みたいがための、
いじめられっこからの脱却のためにいじめっこになるみたいな行動原理だと私は見ている。全然
悪の華がない。一部では溝呂木の変身はブラックデビルのようだとか言われているらしいが、私には”両手を広げながら腰をかがめつつ飛び出してくる”姿はパーデンネンに見えてしょうがない。パ〜